「2013年08月」の記事一覧

「あの夏で待ってる」小諸市2年目のあの夏、なつまちおもてなしプロジェクトを通して感じたこと~その3~:: (´・ω・`)薬師館専務のゆる日記

~前回までのあらすじ~
あの夏で待ってるが始まって1年がたち、なつまちおもてなしプロジェクトも2年目に突入しました。

さて、2年目です。ファンの方達にも口を酸っぱく言われた2年目です。
実際、放送が終わってから時間がたっても小諸に来る方も大勢いらっしゃいました。

2年目に私が担当した大きな仕事は「小諸市の描き下ろしポスターを作る」ということです。
前回のポスターは田中将賀さんの絵でしたので、今回はデザイン原案の羽音たらくさんにご依頼させていただきました。
まず、どういうポスターが良いのか?ちょうど今年は北国街道が開いて400周年ということで、北国街道をつかったポスターにと決まりました。
せっかくなので、小諸轟屋の人力車で女の子を男の子が引っ張るという構図にしました。本当は柑菜ちゃんに人力車をひいてもらいたいなーという構想もありましたが没。(ちなみに乗るのは美桜と哲郎。)
一番悩んだのは組み合わせです。どの組み合わせがファンの方たちにとって良いのだろうか??結果、哲郎に柑菜と美桜(意味ありげです)、海人に檸檬先輩とイチカ、お約束のりのんは大正風でときまりました。檸檬先輩には大正風の髭もつけようかなと考えていましたが、わかりづらくなるので没となりました。
キャラクターのサイズについても悩みました。通常アニメのポスターだとキャラクターが大きく描かれます。
しかし、今回は実寸大。小諸市にいる海人くんたちをリアルに描きたかったのでこのサイズになりました。

そんなわけで、2013年もなつまちおもてなしプロジェクトの活動がはじまりました。
そんなある日私の携帯に一本の電話がなりました。
「NHK長野放送局の松岡ですけれでも、少しお時間よろしいでしょうか」
ご存じ、バーナビー・ブルックスjrのコスプレでおなじみの松岡アナウンサーからの電話でした。
今回なつまちおもてなしプロジェクトについて取材をしたいということでした。
まさか、クローズアップされる番組では。。。。
ちがったようです。

松岡忠幸アナウンサーはNHKの長野放送局に勤務しています。第1回目の意見交換会から小諸にきていただいておりました。
松岡アナウンサーが長野にいたのもこれだけファンの方達にきていただけるようになったことの一つだと思います。
本当に小諸のために色々ご尽力いただきました。
そんなこんなで今年の夏はNHKの取材ではじまるのでした。
今回の取材で、「なつまちおもてなしプロジェクト」というものをもう一度見直すいいきっかけになりました。
NHKの放送時に「リピーター」のお話をさせていただきました。
観光に携わる者として書かせていただきますが、お客様を新規で獲得するのが非常に困難な時代です。
リピーターの確保がとても重要になってきています。今回のなつまちは新規顧客の獲得のきっかけにすぎませんでした。
リピーターになっていただけるかどうかは、来ていただいたお客様に喜んでいただき、「また来たいな」と思っていただけるように努力することです。
NHKの放送でもあった通り、商店街の方達も一生懸命「なつまち」をみて勉強して、何をすれば喜んでいただけるのかを考えて、おもてなしをしていただいていと思います。その結果、2年目の今年もカードラリー、おみこし、ドカンショにたくさんのファンの方が小諸に来て下さっています。

アニメを使ったコンテンツツーリズムと言われておりますが、結局サービスの基本的なことを遂行することがなつまちファンから小諸ファンの獲得につながるのだと感じました。
今回は「アニメ」「なつまち」今までにない特殊なこと、と言われていますが、どのような形態であれ「王道」のサービスの基本を行うという重要さを改めて実感させられました。
そういった意味では「なつまちおもてなしプロジェクト」という名前はとてもかっこ良い名前だなと感じるようになりました。

私は旅館の経営者として本当に「なつまち」から本当に多くのことを勉強させていただくことができました。
小諸に寒い冬、暑い夏、遠くから小諸に訪れてくださったファンの方々、何もわからないまま一生懸命なつまちファンの方々に接客してくださった観光交流館の方々、なつまちおもてなしプロジェクトのことで色々ご意見をくださり温かい目で見守ってくださった小諸の先輩の皆様、市民有志で集まってなつまちおもてなしサロンの運営に携わってくださった皆様、小諸に何度も足を運び「あの夏で待ってる」という素晴らしい作品を作ってくださったなつまち製作委員会の皆様、私の突拍子もない発言で色々御面倒をおかけした観光協会のスタッフの皆様と市役所観光課の皆様、なつまちおもてなしプロジェクトの皆様、本当にありがとうぎざいます。
ここにはまだまだ書ききれない人たちもいますが、多くの人たちによって小諸が盛り上がりました。
これからも「なつまち」という作品は小諸に生き続けると思います。
今年も夏はまだまだ続きます。また小諸で皆様と楽しいことができれば幸いでございます。
これからも「あの夏で待ってる」「小諸」「なつまちおもてなしプロジェクト」をよろしくお願いいたします。