「あの夏で待ってる」小諸市2年目のあの夏、なつまちおもてなしプロジェクトを通して感じたこと~その1~:: (´・ω・`)薬師館専務のゆる日記

今回のブログは私個人的な色合いが強いものになってますので旅館の情報をお探しの方はすっとばしてくださいね(+_+)そして、すごく長いです。。

2011年12月にyoutubeで「小諸市がでてるアニメがある」という情報をききました。
「これ、見たことある道だなー、あれ乙女駅??これ我が母校じゃないかい??」
いやー目を疑いまいたよ。。。自分の住んでいる町、見慣れた景色がアニメの中にありました。

もともと、少年ジャンプ系のアニメはよく見ていました。「北斗の拳」「ドラゴンボール」「幽遊白書」「スラムダンク」などなど。。
しかし、いわゆる深夜帯に放送されているアニメにはあまり関心がなかったです。(深夜帯できちんとみてたのは「墓場鬼太郎」くらいでしょうか)
そんな、普段なら興味を示さないアニメだったんでしょうが、やはり自分の生まれ故郷となると話は別、何度も見返してしまいました。

「このアニメ背景がすげー綺麗だな。いい町じゃん小諸!」
一番にでてきた感想がこんな感じです。

早速インターネットで検索開始。すでに小諸と特定している方が何人かおられる。
「これはアニメファンが小諸にくるだろうな」と思いました。

「これで小諸も町おこしができるぜ!」
と、いう感情は微塵もおこらず、
「これ、小諸市にファンが来て各方面に対応できるのだろうか。。。せっかく小諸にきたファンの方達に嫌われはしないだろうか。。。」
という、非常にネガティブな感情が湧いてきて、恐怖心すら覚えました。
またしてもネットで検索開始、検索キーワードは「聖地 失敗」
沢山でてきました。顔が青ざめたのを覚えています。

観光も重要な産業の一つになっている小諸市としては決して見過ごせない問題だろうなと感じました。
「何か手を打たなくては。。」

直ぐに市役所の方や、観光協会、商工会議所の方々に有志を集めていただき「なつまちおもてなしプロジェクト」をスタートさせました。
まだ何をするのかわからない状況でしたのでとりあえず隠密行動をとらさせていただきました。
ちなみにこの「おもてなしプロジェクト」という名前は、きちんとお客様におもてなしができるようにという理由と、かっこつけた名前よりも田舎らしいドストレートなネーミングにしよう!と、いうことで「なつまちおもてなしプロジェクト」という名前になりました。正直「かっこ悪い名前だなー」とお思いの方も何人かいらっしゃたんじゃないでしょうか。

最初の方向性として、今後ファンの方達と対応できるようにと「住民や商店街にどうやって周知させるか」ということと、「訪れたファンの方と住民のトラブルの回避」の2点に絞り活動開始。
そうこうしているうちに1月の放送が開始され雪の降る寒い小諸市にファンの方たちが訪れはじめました。

ここで、わかったこと、偏見というのはこわいですね。。みなさん「マナーの良い」お客様でした。
やっぱり実際に交流しないとわからないものですね。普通のお客様でした。
おかしなことをする方も中にはいると思います。でもそれは結局、どこにでもあることで、普通に接すればよいということがわかりました。
お蔭さまで、小諸市の商店街の方達をみてると、アニメに限らず一般的に「オタク」といわれる方達への偏見がなくなったように感じます。

ただ、1点、要望、今後の何をするのか。何をすべきか、このお話がすごいことすごいこと、お蔭でファンの方たちがお話にくる、小諸市観光交流館のおばちゃんたちはどんどん「なつまち」の知識を吸収していきました。
ただ、何もできずに、てんてこまいです。

ここで一つ何かをするために、サービス業のお店にはお客様の意見を聞いて改善やより良いサービスにつなげる手法があります。「アンケート」です。
これだけ意見を言ってくれるファンの方がいるんだったら直接アンケートを実施したら良いのではないかと考えました。

そこで、なつまちファンとの意見交換会を実施させていただきました。
当初の予想では40人位の方がきてくれればうれしいなー、なんて考えていました。当日、焦りました、蓋を開けてみれば150人強のの参加者がありました。会場まできてはいれなかった方もいたようで、実際には200名位ほどきていただいていたようです。
当日は100名位はいれるスペースの確保をしていたので急きょ、座布団を前に詰め皆様の協力のもと人が入れるスペースを確保しました。

会場は懐古園にある「さわやかふれあい館」を使用しました。とっても田舎の寄合チックな雰囲気。お蔭でほんわかした雰囲気で話し合いができたと思います。
この会場に今後の「なつまちおもてなしプロジェクト」の活動を左右していく方も何名かいらしてました。

この意見交換会もそうですが大変ゆるい感じでやらさせていただきました。考えたのは「ゆるく活動する」ということです。
力いっぱいやると意外に続かないものですし、使命感だけで活動しても疲れて嫌になってしまうこともあります。
どうせやるなら、楽しんでやった方が良いと思いました。力いれすぎると来てる方も気楽に色々できないなとも考えました。
お蔭で、現在の小諸市のなつまち関係はゆるーい感じで活動させてもらっています。
一生懸命ゆるい活動をさせていただいております。

さて意見交換会が開催され今までにやってきた活動の基礎がここでなんとなーくできたわけですが、この頃になると「なつまち」に関係したことをするお店もちらほら、町の中にも浸透しだしてきました。

おもったよりさらに長くなりそうですので、その2へつづく